| 芥川賞を受賞した又吉氏の影響もあり、子供ごころに衝撃を得た記憶のある太宰治の『人間失格』を読み返してみました。, 大人になってみると周りの人間の薄っぺらさ、それに対する皮肉なども読み取れてきて、また違った印象を受けたので, 良家に生まれ何不自由なく育ったはずの葉蔵は実は物心ついたときから人間の営みというものが理解できていない。, 疑問をもたずに生活をしている家族が恐ろしく、クラスメートが恐ろしく、下男や下女が恐ろしい。飯を食わねば死ぬという「迷信」を信じ儀式のように揃って厳粛に箸を動かす人々が難解で恐ろしい。, 自分の異質さに恐怖と不安を覚えた葉蔵は「お道化」をすることによってお茶目なキャラクターを演じることにより本当の自分を隠すことに成功する。, 学業が得意だったため「尊敬される」という本人にとっては恐ろしい状況になりかけたがお道化でわざと失敗して切り抜け、それどころかクラスの人気者になっていく。, 葉蔵はいつ自分の正体がばれるか、ばれたときに周りを欺いてきた自分に対する復讐はそれはそれは恐ろしいものに違いないと恐れおののき、ひそかにものまねの練習をするなど道化を磨いていく。, 1回目は幼少期に鉄棒からわざと落ちたところをクラスメートの竹一から「ワザ、ワザ」と指摘されたこと。, 2回目は青年になった葉蔵が女と入水自殺をし自分一人生き残ったときに、ハンカチに耳の下のおできをいじった血を喀血に見せかけて咳をしたときに物静かな検事に「ほんとうかい?」と問われたこと。, 一見小さなことに思えるこれらの出来事は道化を磨きつづけてきた彼にとっては恐ろしく恥ずべき大失敗であり、まさに大げさと言う感じではあるが「地獄の業火につきおとされたかのように」震撼するのだ。, 酒におぼれ、徐々に薬物中毒となり、ついに精神病院に送られた葉蔵は最終的に自分自身に「人間失格」の烙印を押す。, //

年上の堀木が現れ、 酒・たばこ・女・左翼思想に嵌る。。 ... 自ら「人間失格」と。。 他人目線. All rights reserved. 悪友・堀木との付き合い、女性との交わりも濃密かつ美しく表現されていますよ。, 「青い文学シリーズ」とは、2009年にアニメーション制作会社マッドハウスで制作された、オムニバス形式のテレビアニメーションのこと。 Copyright © BOOKOFF CORPORATION. 小説版に沿った展開ながらも、怪しく、独特の怖さが醸し出されていますよ。, 太宰が玉川上水での入水自殺の場面から第1話がスタート。本編は小説版同様、主人公の大庭葉蔵の物語がひも解かれていきます。, 『人間失格』をより深く読み込みたい方や、より怪しさをまとった『人間失格』の世界に触れてみたい方におすすめです。, 俳優の生田斗真さんが映画初主演を飾った『人間失格』。原作の発表から半世紀の時を超えて映像化されました。, 大庭葉蔵役の生田斗真さんの他、煙草屋の看板娘ヨシ子役を石原さとみさん、葉蔵に酒と煙草、女などの遊びを教える堀木正雄役には伊勢谷友介さん、葉蔵と入水心中するツネ子役を寺島しのぶさんなどが演じ脇を固めます。, 幼少期から世間となじめず、常に不安を抱えて生きる葉蔵の半生が色彩豊かな映像で描かれています。

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); // ]]>, 自殺未遂のあと、葉蔵は父の別荘に出入りしていた父の太鼓持ちのような存在の骨董商、「ヒラメ」の家に世話になることになる。, このヒラメというのが兄からの仕送りを自分が用意したかのように振る舞ったりする厄介者だが、葉蔵との印象的なやり取りがある。, ヒラメは葉蔵を呼び出し、「あなたは今後どうするつもりなんですか」と真面目くさって質問する。, そのとき学校に入りなおせば国から援助が出ることが決まっており、葉蔵はそのことを知っていれば迷いもせずその道を選んだはずだった。, しかし自殺未遂をし、家族から見放された葉蔵は金のあてもなく、無邪気に「それでも私は勉強したいのです」などと言える立場であるはずもない。, 葉蔵には友達と言える存在が学生時代にともに飲み歩き、互いに軽蔑し合っている悪友の堀木しかいない。, しかしその魅力で常に女にはもて、ある女のつてで漫画を連載するようになり小銭を稼げるようになっている。, 葉蔵が不本意ながら例の道化でごまかすと、堀木はいよいよ調子にのって「世渡りの才能だけではボロがでるからな」と注意を促す。, 葉蔵は今までそれを漠然と「人間の複数」であり、強く、きびしく、怖いものとばかり思ってきた。しかしこの瞬間気づいてしまう。, 葉蔵は「世間=個人」なのではないかという思想めいたものを持つようになり、それ以来、多少自分の意志で動くことができるようになる。, 子供のころは葉蔵の異常さにばかり目がいってしまい、こういった皮肉めいた箇所を読み流してしまったような気がする。, なぜこんなに周りを疑り、自分が何者かもわからず、すべてを恐れるのか、こんな変わり者のことはさっぱり理解できないという人も多いだろう。, 必死で明るいキャラクターやいい子、いい人を演じるあまり疲れ果てている人もいるだろう。, そういった人々は葉蔵の異常さに自分の持つほんの少しの闇を重ね合わせ、ひそかに共感するのだ。, だが、すでに葉蔵がぼろぼろになってから知り合ったはずのバーのマダムが、彼のことを回想しながら「神様みたいにいい子だった」と評する。, だが、葉蔵が幼少期から道化をしないといけないほど人間が信じられなくなってしまった理由、小説中では明かされないが. 自分目線 「弱虫は幸福をさえおそれるものです」 「人に好かれることは得意でも、 人を愛することは苦手だ」 奥深い。。 思ってたよりも. human lost 人間失格 dvd がカートに入りました ギフトの設定 . 芥川賞を受賞した又吉氏の影響もあり、子供ごころに衝撃を得た記憶のある太宰治の『人間失格』を読み返してみました。 当時は主人公の異常さ・不幸さにばかり目が行っていた気がしますが、 大人になってみると周りの人間の薄っぺらさ、それに対する皮肉なども読み取れてきて、また違った印象を受けたので 一度読んだことがあるという人も是非…