o-p(観察項目) t-p(援助項目) e-p(患者教育項目) 看護計画のポイント; 術後イレウスを理解するために.

今回は、術後に起こる術後腸閉塞(イレウス)の根拠と看護目標・計画についてお伝えします。, 特に、機械的イレウスである単純性イレウスと絞扼性イレウスは、緊急性も高く重要になります。, その他の原因としては、鎖肛や十二指腸閉塞などの先天的疾患、胆石、糞石、大腸ガンの病変などが挙げられます。, その後、チューブから腸管の閉塞部位より上部の腸管内容物を低持続吸引を行い、腸管の浮腫や通過障害を改善します。, ケアの方法なども写真で紹介されているので、分かりやすく、周手術期の実習に活用できる1冊です。. Copyright© 4)Perry,J.F.,Jr.,Smith,GA.andYenehiro,E.R.:Intestinal obstruction caused by adhesion.Ann.Surg.,142;810,1955. 機械的イレウス(腸内腔が閉塞して起こる)と機能的イレウス(腸内容物が停滞する)がある, 麻酔により一時的に止められた腸管の蠕動運動は、麻酔の覚醒とともに回復してくるが、開腹術では術後の蠕動回復が遅れることがある, 術後は生理的イレウスの状態になる場合もあるが、72時間を超えても継続している場合は術後イレウスを疑う, 症状が改善しない場合や腹膜炎を合併した場合は、手術療法(開腹によるイレウス解除術など)となる. 5分, 術後イレウスになってしまうと治療の遅延が起こってしまうため、早期発見と予防が大切になります。, 機能的イレウスは、腸管に器質的な変化がなく、腸管壁を支配する神経や筋の異常によるものです。, 単純性イレウスと麻痺性イレウスは、術後1ヶ月以内に癒着が原因で起こるものが大部分です。, 絞扼性イレウスの原因としては、開腹手術後の癒着や炎症産物による絞扼が最も高いものになります。, 単純性イレウスは、腸管の器質的な変化によって起こるもので、血行障害を伴わないイレウスになります。, そのほかの原因としては、膵炎、胆嚢炎、虫垂炎などの腹膜炎による炎症の波及や、外傷による腹腔内出血によっても起こります。, 痙攣性イレウスは、胆石発作いや腎結石による疼痛、外傷の刺激などの神経性因子や薬物中毒の時にも起こります。, イレウス管は、チューブの先端にバルーンが付いており、胃・腸管内で留置できるようになっています。, 術後イレウスは、生理的腸管麻痺の回復状態や術後イレウスの兆候をモニタリングしながら、腸蠕動促進のための援助がポイントになります。, 術後イレウスの中には、生理的腸管麻痺とは別に、長期間臥床により引き起こされるものもあるので、早期離床などの援助が必要になります。, 具体的な援助内容としては、起立性低血圧を考慮しながら日常生活動作の拡大を行うことです。, 術後イレウスは長期間の臥床によって引き起こされることが多いので、術後は早期離床の援助がポイントになります。, 術後は創部の疼痛により離床が進まないことも多いので、早期離床の必要性を理解してもらい、少しずつ活動の拡大を行うことが大切です。, 早期離床とともに規則正しい排便習慣が保てるよう下剤を内服するなどのケアも必要になります。, 麻酔薬の影響で生理的腸管麻痺が起こるため、術後はできるだけ早く元の活動状態に戻す援助が必要になります。, 術後イレウスを起こしてしまうと、治癒遅延の原因にもなってしまうため、予防の援助が大切です。, 術後は疼痛により離床が進まないことも多いので、患者さんに早期離床と術後イレウスの関係を説明できるようにしておきましょう。, 周手術期の実習では、普段の実習よりボリュームも多く大変に感じている人も多いと思います。, 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。, 学生時代の経験を通して、看護学生の勉強ノートをまとめるためにこのサイトを立ち上げました。. 大量腹水:混濁腹水、血性腹水(絞扼性イレウスのおよそ90%が腹水を認める), 一般的に術後早期に起こるイレウスに対しては、イレウス管の挿入や輸液による「保存的治療」、癒着による術後イレウスに対しては「保存的治療」ないし「高気圧酸素治療」が行われます。, CTなどにより血流障害が認められた場合(絞扼性イレウス)、腸管の壊死・穿孔、腹膜炎、バクテリアル・トランスロケーションによる敗血症など、重大な合併症を引き起こす危険があるため、緊急に「外科的治療」を行う必要があります。, 保存的治療では主に、イレウス管の挿入・吸引による内容物の排出や減圧、輸液による水・電解質の補正を行います。医療機関によって異なりますが、イレウス管挿入の目安として、術後癒着性イレウスではCT像上において腸管が直径3cm拡張している場合に、バクテリアル・トランスロケーションの防止や腸管浮腫の抑制などの観点から、入院後24時間以内(発症後もある)に行います。, 術後早期に起こるイレウスの多くは軽症であり、保存的治療により改善されますが、保存的治療でも改善されない場合、およそ1週間を目途に手術療法に切り替えます。, 術後癒着性イレウスに対して、高気圧酸素療法を行う医療機関もあります。高気圧酸素療法は低侵襲であり、高齢者にも小児にも施行でき、また有効であるという実績がこれまでに数多く報告されています。, ただし、①嘔吐を繰り返す患者、②癒着・屈曲・狭窄が高度の患者、③耳抜きができない患者、④認知症の患者、などに対しては行うことができません。, 術後癒着性イレウスに対しては、原因である癒着を外科的に剥離します。剥離が困難な場合、または腸管壁の損傷が激しい場合には、腸管の切除・吻合を行います。, 絞扼性イレウスに対しては、捩れの解除ならびにヒモ状組織の切除を行います。ただし、壊死が進んでいる場合には該当部位を切除の後、吻合を行います。, 術後のイレウスを早期発見するためには、患者の全身状態や発現症状などをアセスメントすることが重要となります。, なお、術後イレウスの大半を占める癒着性イレウスにおいては「腸雑音(腸蠕動音)の亢進」を認めることが多々あります。最終的には画像診断などによって鑑別を行いますが、腸雑音は周囲に聞こえるほどに大きな音になることもありますので、検査を行う一つの目安になりえます。, 術後イレウスにおける看護では、「早期発見・早期対応」「絶飲食の指導」「輸液・IVHの管理」「イレウス管の管理」「軽快後・退院後の予防指導」を主体として実施しています。, このうちの直接的な看護ケアは、「絶飲食の指導」「輸液・IVHの管理」「イレウス管の管理」の3つになりますが、1つでも疎かにすると、治癒・離床の遅延を招くばかりか、患者の負担が増加し、さらに場合によっては重症化することもありますので、綿密なケアが必要不可欠です。, 術後早期に起こりうるイレウスとしては、癒着に伴うもの(癒着性イレウス)、麻酔薬によるもの(麻痺性イレウス)が大半を占めます。手術に伴う癒着は創傷治癒の一つであるために必ず起こるものですが、通常は自然に軽快していきます。, また、術後早期の多くは保存的治療で改善されますが、場合によっては急速に症状が増悪し、重篤化するケースもあります。さらに、腹部膨張感や腹痛(圧痛)、嘔気・嘔吐、排便・排ガスの減少などの症状は、イレウスに限らず術後の一般的な副作用としても起こるため、イレウスの発見が遅れることがしばしばあります。, 患者の苦痛軽減のため、また重篤化の防止、早期離床の推進のために、早急に検査を実施し早期治療が行えるよう、患者の全身状態や発現症状をしっかりと観察してください。, 胃や腸など消化管の術後まもなくは絶飲食が原則ですが、イレウスの場合は腸管に内容物が停滞し続けるために、軽快するまで経口的に飲食するのは厳禁となります。半日や1日程度であれば基本問題はありませんが、絶飲食の状態が2・3日以上続くと、飲食への欲求が強くなっていき、隠れて飲食する方もいらっしゃいます。, そうなると治癒までの期間が延長され、場合によっては増悪することもありますので、指示があるまで絶飲食を厳守する旨、さらには飲食による影響などについて、しっかりと説明・指導するようにしてください。, 腸管内に大量の腸液が貯留(血管内の水分が逃げだす)すること、また嘔吐により脱水状態に陥るため、輸液にて水分と電解質の補正を行います。また、IVHによる栄養管理を行う場合もあります。, 特にIVHにおいては、カテーテルの位置異常や断裂、感染などのリスクがあり、加えて栄養面においても厳密な管理が必要となるため、観察を怠らないようにしてください。, 腸管内の減圧を目的として、症状発現時にイレウス管を挿入します。また、癒着などによる術後まもなくのイレウス発症が懸念される場合には、事前に挿入することもあります。, イレウス管は24時間留置するために、身体的・精神的苦痛や活動制限などにより、患者による自己抜去の危険性があり、またカテーテルの位置異常や閉塞・屈曲が起こることもあります。そのため、これらに関する徹底的な管理が必要不可欠です。, 排液量は患者により大きく異なることもありますが、一般的には500ml以上(挿入初日)排出されます。カテーテルの位置異常や閉塞・屈曲が起こると、排液量が大きく減少し(例:200ml以下/日)、見た目にも容易に判断がつきますので、排液量が急減した場合にはカテーテルの異常を第一に疑い、しっかりと確認しましょう。, なお、排液量は日に日に減少していきますが、挿入3日目の排液量が500ml以上の場合には、イレウス管による保存的治療の継続効果は少ない(手術を考慮すべき)という報告8)があります。, 術後イレウスは、術後3日~7日以内に起こる場合(癒着自体は術中~術後まもなく)や、1か月以内ないし1年以上経過して起こる場合もあります。癒着イレウスに関しては、癒着は一度できるとそのままの状態が継続されるため、退院後に発症し再来院となるケースも少なくありません。, 現状、イレウスの完全な予防法はありませんが、胃や腸の蠕動運動を促進させること、負担をかけないことで、ある程度は予防することができますので、①便秘をしないよう心がける(便秘時に薬の使用など)、②適度に運動する、③正しい食生活を心がける(過食しない)、④アルコールを控える(少量は可)、などについてしっかりと指導してください。, 術後のイレウスは発症率が高く、また多くは保存的治療で軽快していくために軽視しがちですが、時には急速に増悪することもありますので、重い合併症と捉え、できるかぎりの最善の看護ケアを実施していってください。, また、術後イレウスは入院中だけでなく、退院後にも起こりうるものです。入院中だけ看護してればよいという考えではなく、退院後の発症予防のために、また安楽な生活のためにしっかりと指導し、包括的な看護を提供していきましょう。.

手術範囲や手術に伴う侵襲の程度、および麻酔時間; ドレーンや胃管からの排出液の色・量・性状; バイタルサイン; 創部、腹部の状態; 痛みの有無と部位、程度; 悪心・嘔吐など患者の訴えと表情; 蠕動運動の聴取; 腹部 x線所見; アセスメント イレウスの原因・症状 ナースのヒント|明日のヒントが見つかるWebメディア , 周手術期の勉強にオススメ

イレウスは、不安から患者の心身状態を細かく観察し、何か問題があれば迅速に対処しなければいけません。 ここでは、イレウスの看護に関して詳しく説明していますので、適切なケアを実施できるよう、看護師の方は是非参考にしてみて下さい。

1)松村 長生,松崎 孝世,西島 早見,他:癒着性イレウスの統計的観察本邦40外科施設における7641例のイレウス統計より,日臨外医会誌,32,53-62,1971. 最終更新日:2018/07/20 公開日: : 3)沢田 寿仁,早川 健,堤 謙二,他:大腸癌術後合併症としての早期イレウスについて,日本大腸肛門病会誌,49,347-354,1996.

2016/12/22 当サイトは、「あした仕事で使う知識を学べる」ナース専用のハウツーサイトです。 Facebook または Twitter で最新情報をチェックして、職場の同僚と差をつけよう!, ナースハッピーライフ管理人が考える、一番おすすめの転職サイトをご紹介します。 「そろそろ転職かも・・・」とお考えのあなた、下記の転職サポートサービスを利用することをオススメいたします。, もっと詳しく知りたい方は、「ナースの転職サイト比較ランキングBest5」をご覧になり、自分にあった転職サイトを探してみてください!, 本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。.